k_add_nz2_iccg

    ICCG法形式を用いて格納された対称行列情報中の，非零要素 \(a_{ij}\) の非零要素番号を求めるサブルーチン． もし，対称行列情報中に非零要素 \(a_{ij}\) が含まれていない場合は，対称行列情報を追加する． 但し，非零要素の値を格納した配列 val には変更を加えない．
    推奨される応用例：省メモリ版EFG，X−EFG．
     
     
  • サブルーチン名： k_add_nz2_iccg

    •  
  • 呼び出し方：call k_add_nz2_iccg(i, j, m, nzdim, iu, nzu, row_ptr, n_zero, k_zero, icode)

    •  
  • 引　数：
    • 引数
    意　味
    入出力の区分
    備　考
    i, j 非零要素 \(a_{ij}\) の行番号と列番号
    入力
    		 整数型
    m 行列 \(A=(a_{ij})\) の寸法
    入力
    		 整数型
    nzdim 非零要素数の見積値．配列iu，valの整合寸法．
    入力
    		 整数型
    iu(nzdim) iu(k)は第 \(k\) 番目の非零要素の列番号を表す．
    入出力
    		 整数型
    nzu(m) nzu(i)は行列 \(A\) の狭義上三角部分中の第 \(i\) 行に含まれる非零要素の数．
    入出力
    		 整数型
    row_ptr(m+1) row_ptr(i)は第 \(i\) 行目にある最初の非零要素の非零要素番号を表す．但し，row_ptr(m+1)=n_zero+1 でなければならない．
    入出力
    		 整数型
    n_zero 行列 \(A\) の狭義上三角部分にある非零要素数
    入出力
    		 整数型
    k_zero 非零要素 \(a_{ij}\) の非零要素番号
    出力
    		 整数型
    icode 非零要素を追加した場合には，icode=1が返され，それ以外の場合は，icode=0が返される．
    出力
    		 整数型

  • 注　意：
    1. 非零要素の値を格納した配列 val に変更を加える場合は，当サブルーチンを呼び出した直後に，サブルーチンk_mod_val_iccgを呼び出せば良い．
    2. 本ルーチンを最初に呼び出す直前には，iu=0, 0, ..., 0; nzu=0, 0, ..., 0; au=0, 0, ..., 0; row_prt=1, 1, ..., 1; n_zero=0と初期化しておく必要がある．
    3. X-EFG法やEFG法では，バックグラウンド・セルを用いた数値積分を実行している．それ故，本ルーチンの実行時間は殆ど無視できる． これに対して，行列要素が解析的に計算できるFEMでは，本ルーチンの実行時間は他の計算時間と比べて無視できない．このような場合，本ルーチンは使うべきではない．